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2010年 10月 16日
子どもの中学受験を考えたとき、書店に足を運ぶと、
偏差値40台から難関中学に合格した子の話や、親子二人三脚で難関中学に合格した体験記などが殆どであり、これらだけを見ると「中学受験=難関中学合格」と、誰もが思ってしまうだろう。 しかし当然のことながら、中学受験塾に入れれば誰でも難関中学に合格できるなんていうはずはない。 中学受験塾には、入塾テストである一定以上の成績の子しか入塾させない塾もあれば、殆どの子を入塾させる塾もあるらしいが、たとえある一定以上の成績の子しか取らない塾であっても、凄くできる子、まあまあの子、ギリギリの子は存在するわけで、そんな中で実際に難関中学を狙えるのは言わずもがな凄くできる子のグループだけなのである。 受験は、記憶力に優れた子どもの独壇場である。その優れた記憶力に努力が伴ってよい結果となる。 何事にも努力は大切だが、努力だけでは超えられない壁は存在する。 しかし、中学受験塾に子どもを通わせる親の中には、”塾に入ったのだから、わが子を難関中学に合格させてくれるはず”と思う親がけっこういるらしい。 模試の結果が振るわなくても”うちの子は本当は頭がいいはず”と思い込む。 いざ受験が近づいてくると、子どもの成績が上がらないことを塾のせいにして怒鳴り込んだり、塾だけでは勉強が足りないと思い込んで、家庭教師や個別指導を追加したりするらしい。 そして、何の根拠もない自信やプライドで難関中学を受験させ、全落ちという最悪の状態に陥ってしまう親子というのが毎年沢山いるのだそうだ。 この場合、一番の被害者となるのは子どもである。 中学受験に失敗したことにより、自信を失い、その後の人生に大きく影を落とすこともあるし、最悪なケースでは、子どもの中学受験失敗によって両親の夫婦仲が険悪になり、離婚に至ったという例もあるそうだ。 子どものためを思っての中学受験だったはずが、子どものその後の人生に悪影響を及ぼすとは、なんという本末転倒だろうか。 この本は、中学受験業界に身を置いた筆者が、中学受験に取り”つかれ”、暴走の果てに”疲れ”果ててしまう親を「ツカレ親」と表現し、子どもの能力を省みずに暴走する親達に警鐘を鳴らす珍しい本だ。 いかにフィクションとはいえ、実話をもとに書かれたエピソードは生々しく、意地悪にも見えるが、筆者が訴えたいことはとてもよくわかる。 中学受験を考える親が集まる掲示板では、”中学受験塾の模試の偏差値が60以上でなければお話になりません”的な書き込みをする人が多く、そのような人が考える子どもの進学先は”旧帝大以上”。 それが事実だとすれば、優秀なお子様をお持ちで羨ましい限りであるが、単に”うちの子ならそのくらいできるはず”という思い込みだとしたら、子どもにとってどれほど恐ろしい親か・・。 うちの子も今のところそういう塾に通っているが、私は子どもの学力はだいたい理解しているつもりだ。 そもそも難関校や有名校に入ってもらいたいのではなく、地元の公立学校教育が不安なので、なるべく良い環境に子どもを置いてやれたらと思っているだけのことだ。 偏差値の問題ではなく、その学校に通う子の雰囲気や、先生方の指導が自分の子に合う学校に入学できたらそれでいい。 大事なのは、どこの学校を卒業したかではなくて、何ができる大人になるかということだと思う。
by phriky
| 2010-10-16 12:14
| 本
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