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2007年 02月 22日
夫に「無欲な人だ」とよく言われる。
夫婦間においてあまり”これ”という主張をしないからだ。 夫婦で中国に留学するときも、 夫が転職するときも、 行きたいと思ったこともない国で暮らすことになっても、 「へぇ。いいんじゃない。」と、ついてきて、 どの状況も楽しんできた。 自己主張の強い人が多いかつての仕事仲間は、 そういう私を「すごい」と言うし、 主婦仲間は「よく決断したね」と言うけど、 別にすごくもなんともない。 私はただ、同じ一生なら、 できるだけ多くの経験をしたいと思っているだけだ。 自分で選びとる経験には限りがある。 どうしたって自分の好きなことしか選ばない。 でも家族が属する場の影響を受けたそれは、 わたし一人の力では経験し得ないようなものばかりだ。 それを、不安だとか、気がすすまないとかで無駄にしたくない。 というか”無駄にしてなるものか”と思う。 新たな経験を自分の肥やしにしたい。 子どものころからそうだった。 いろんなことがしたかった。 アルバイトもウエイトレスのほか、テレフォンショッピングの電話受付や、パン屋さん、スーパーのレジなどできそうなものは何でもやった。 それぞれに学ぶことがあった。 生まれてはじめてのバイト先だった駅前のコーヒーショップでは、 この道何十年といったおばさんがお店を取り仕切っていて、 コーヒーの入れ方、お客さんへの出し方、開店の準備などいろいろ教わった。 厳しい人だったがとても素敵な人だった。 彼女に教わったいろいろなことは、今のわたしを作る一部になっている。 新しいグループに参加すると、新しい人に出会える。 新しい人に出会うと新しいことが学べる。 新しいことがわかると自分が少しだけ大きくなれた気がする。それが好きだ。 今は子どもとの暮らしを楽しんでいる。 でも家にいることが大好きなわけじゃない。 今は家にいたほうがいいと思っているだけだ。 自分のおかれた状況に応じて、できることをやろうとしている。 「無欲」といわれると、 無気力と言われているようで悲しくなる。 わたしは家族に迷惑をかけずにできることを模索し続けているというのに。 しかしわたしのそれは決して精力的ではない。 心の奥底に灯る小さな炎みたいなものだから、 自己顕示欲のかたまりみたいな夫には理解しにくいのだろう。
by phriky
| 2007-02-22 16:40
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